ブログ
東洋医学と西洋医学 第2回
「“体全体を見て整える”ってどういうこと? 東洋医学が得意なこと」
前回は、西洋医学と東洋医学の“考え方の違い”についてお話ししました。
今回は、「東洋医学って何が得意なの?」というところに焦点を当てていきます。
よく「東洋医学は体質を整える」「全身を見て治す」と言われますが、それってどういうことなのでしょうか?
東洋医学が活躍するのは“なんとなく不調”のとき
「病院で検査しても異常はないけれど、なんだか毎日しんどい」
「手足が冷える」「肩がこる」「よく眠れない」「イライラしやすい」
こういった症状に、東洋医学はとても力を発揮します。
西洋医学では「数値や画像で異常が見えるかどうか」が治療のスタートラインになりますが、東洋医学はもっと“感覚的な変化”にも目を向けます。
体を「気・血・水」という3つの要素で捉え、どこが不足しているのか、どこに滞りがあるのかを見極めていくのが特徴です。
気・血・水ってなに?
「気(き)」は生命エネルギーのようなもの。
「血(けつ)」はそのまま血液や栄養、「水(すい)」はリンパ液や体の水分全般です。
たとえば、「気」が不足すると元気が出ない、「血」が足りないと顔色が悪くなる、「水」が滞るとむくみや冷えが出やすい…という感じで、それぞれのバランスが健康に大きく関わっています。
西洋医学的に言えば「自律神経のバランス」「ホルモンの乱れ」「代謝機能の低下」といったものも、東洋医学ではこうした“気・血・水の流れ”で説明することが多いです。
東洋医学のアプローチ:肩こりを例に
たとえば「肩こり」。
整形外科で診てもらうと、筋肉の緊張や骨の歪み、姿勢の問題としてアプローチされることが多いですが、東洋医学では“肩こりになりやすい体質”にも注目します。
「胃腸が弱いことで気が不足して肩がこる」
「ストレスが多くて気が滞り、首や肩に張りが出る」
「冷えが原因で血流が悪くなっている」など、原因をより広く探るのが特徴です。
このように、単なる“肩の問題”ではなく、“全身のバランスの乱れが肩に出ている”という見方をするのが、東洋医学ならではの考え方なんです。
体質に合わせたオーダーメイドのケア
東洋医学の魅力は、一人ひとりの体質に合わせた「オーダーメイドの施術」ができること。
同じ肩こりでも、冷えが強い人には温めるケア、ストレスが強い人にはリラックスさせるケア、血の巡りが悪い人には巡りを促すケア…と、アプローチが変わってきます。
漢方薬や鍼灸(はり・お灸)も東洋医学の一つ。接骨院などでの手技療法にも、この考え方を取り入れているところが多くあります。
ちなみに当院「てぃーだ接骨院」でも、東洋医学的な視点から、体質や生活習慣に合わせたアドバイスを行っています。
まとめ:不調の“根っこ”を見つける医学
東洋医学は、症状を抑えるだけでなく、その“根っこ”を探っていく医学。
だからこそ、「何となく不調」「原因がわからないけどつらい」というときに力を発揮します。
次回は、そんな東洋医学と西洋医学、それぞれの“いいとこ取り”で健康になる方法についてお話しします。
どちらも知っていることで、自分や家族の健康を守るヒントがきっと見つかりますよ!
あなたにオススメの記事
- てぃーだ
- 2025/04/18
- 東洋医学と西洋医学 第2回
- てぃーだ
- 2025/04/17
- 東洋医学と西洋医学 第1回
- てぃーだ
- 2025/04/16
- 【テニス愛好家必見!テニスで起こりやすいケガとその対策】