スポーツ障害・外傷

スポーツ障害・外傷とは

スポーツによって起こる運動器のトラブルを総称してこのように呼びます。
トラブルが起きた際の状況によって障害と外傷を使い分けます。 まずは違いをご紹介していきます。

スポーツ障害・外傷とは

スポーツ障害

繰り返し同じ動作を行うことによって運動負荷が集中して
組織が損傷している状態。

スポーツ外傷

転倒もしくは衝突(人や物など)の際に外から力が加わることによって
組織が損傷している状態。

※ただスポーツ障害が原因でスポーツ外傷が起こることや、スポーツ外傷からスポーツ障害に繋がることも多いので、はっきり分別するのは難しいところです。

取り扱う主な症状

スポーツ障害

オスグッド病

オスグッド病

膝の軟骨の剥離骨折が起きている状態を指します。10歳〜15歳ごろに発症しやすく、成長痛やジャンパー膝に間違われやすいですが、膝の皿の下4〜6cm程度のところに、硬い盛り上がりができる事が特徴なので見分けは付きやすいです。主にサッカーやバスケットなどの膝の屈伸の多いスポーツをされている方に発症しやすく、症状として痛みと腫れを伴うので、正しい処置や運動方法を行わないとスポーツを続けるのが難しくなりますので、早めに治療を行うのがおすすめです。

ジャンパー膝

ジャンパー膝

膝の靭帯に炎症が起きている状態を指します。12歳〜20歳ごろに発症しやすく、成長痛やオスグット病とも間違われやすいです。主にバスケットやバレーボールなど跳躍と着地を繰り返すスポーツで発症しやすく、症状として運動時のみ痛む方が多いですが、悪化してしまうと靭帯の断裂にもつながりますので、早い段階で治療を行うのがおすすめです。

野球肘(テニス肘)

野球肘(テニス肘)

肘の軟骨・靭帯・筋・肩などに炎症が起きている状態を指します。 年代としては幅広く、主に野球やテニスなど同じ動作で肘を酷使するスポーツで発症しやすいです。症状として、刺すような痛みや関節の稼働域が狭くなってしまうことがあります。成長期の発症だと将来に影響する骨の変形を引き起こすこともあるので、少しでも違和感があれば、是非ご相談ください。

スポーツ外傷

捻挫・打撲

捻挫・打撲

足首や手首などを不自然にひねることによって起こり、靭帯が伸びてしまう(切れてしまう)外傷です。症状として腫れ・痛み・内出血などがあり、直後より、時間が経過してから「腫れや痛み」などが増してくることが多いので、応急処置が非常に重要です。また治療を行わないと癖になりなりやすく、関節に違和感が残る方も多いです。

肉離れ

肉離れ

太ももやふくらはぎがなりやすく、無理な動きによって筋肉が急に収縮した際に傷つく(切れる)外傷です。症状として歩行時に痛みがあり、状態によって歩くことも困難になります。運動時の癖(姿勢)の影響が大きいので根本的な改善を行わないと繰り返す方も多いです。

骨折・脱臼

骨折・脱臼

肩や肘などがなりやすく、関節がずれている状態を指します。症状として激しい痛みがあり、状態によっては動かすことが出来なくなります。関節の位置を戻す必要があり、間違った方法を行うと神経を挟んで麻痺を起こす場合もあるので、専門家の治療が必要です。

応急処置方法

スポーツ中に起きたケガについては早めに専門家に診てもらう必要があります。ただ応急処置次第で、その後の回復速度にも影響しますので非常に重要な行いです。
外傷直後に行う、RICE処置をご紹介します。

応急処置方法

RICE処置

1Rest(安静)
患部を動かさずに安静に保つ、また体重や負荷がかかる動きも避けて下さい。
関節の可動部であれば固定するのがおすすめです。
出来るだけ痛みを感じない姿勢で休ませてください。
2Ice(冷却)
患部を冷やして痛み・炎症・内出血を和らげます。
ビニール袋に氷を入れて使うことが多いですが、直接当てると凍傷になる恐れもあるので、タオルやアンダーラップの上から行ってください。
また冷却スプレーなども便利ですが、凍傷に気を付けて下さい。
患部を冷やしていると15分前後で感覚がなくなってきますので、その際は一度外して患部が再度痛み出したら冷やしてください。
3Compression(圧迫)
圧迫することによって出血や腫れを防ぎます。腫れを最小限に抑えると、その後の治療期間も変わってきますので非常に重要です。 弱すぎると効果がなく、強すぎると神経を圧迫することがあるので、細心の注意を払いましょう。また指先やつま先などがしびれを感じたり、青くなったりする場合は、壊死する可能性もあるので一度緩めて、しびれや青みが取れてから再度圧迫してください。
4Elevation(挙上)
患部を心臓よりも高い位置に持っていき内出血を防ぎます。
痛みを和らげることにも繋がりますが、肩や太ももなどで無理な姿勢になるようであれば控えて下さい。

※状況によって変わりますので順番にこだわらずに出来ることから行ってください。

スポーツコンディショニングトレーニング

スポーツにおいて障害や外傷に繋がる原因はたくさんありますが、あらかじめ予防できることはたくさんあります。
たとえば激しい衝突が起きた際でも、筋肉の柔軟性が高ければ大きな外傷に繋がらないこともあります。
また障害についても正しいフォームや筋力トレーニングを継続することで防げる場合もあります。

スポーツコンディショニングトレーニングとは

筋力をつけた方が良い場所、筋力の柔軟性が必要なところをしっかり把握することで、スポーツのパフォーマンス向上や怪我を未然に防ぐことを目的としたものです。

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当院ではそういった悩みを解消するために、プロの治療と適切なトレーニング指導を行うための、スポーツコンディショニングトレーニングを取り入れております。
スポーツ障害(外傷)に対する豊富な知識と経験をもとに治療を行っていくので、今まで他院で解決できなかった方も、是非ご相談ください。