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東洋医学と西洋医学 第1回
「その症状、薬だけで本当に治る? 東洋医学と西洋医学の“考え方の違い”」
風邪をひいて病院に行ったら、すぐに薬をもらえる。お腹が痛いと訴えれば、検査で原因を突き止めてくれる。こういった医療の仕組みに、私たちはすっかり慣れています。これは「西洋医学」の特徴で、現代日本の医療の多くがこの考え方に基づいています。
一方で、「なんとなく体がだるい」「いつもお腹の調子が悪い」「病院では異常がないと言われたけど、しんどい」。そんなときに頼りたくなるのが、「東洋医学」です。
木を見る西洋医学、森を見る東洋医学
西洋医学は、体の中の「悪いところ」を特定して治すのが得意です。いわば“木を見る医学”。例えば、のどが痛くて
熱が出たら、のどの炎症を抑える薬や熱を下げる薬が出されます。その症状をピンポイントで抑えるのが目的です。
一方、東洋医学は「体全体のバランス」を見て、乱れた部分を整えていく考え方。“森を見る医学”とよく例えられます。同じ風邪の症状でも、「体のどこが弱っているから風邪を引いたのか」「冷えや疲れが影響しているのではないか」など、全体を見て判断します。
つまり、西洋医学は「原因→治療」という直線的なアプローチ、東洋医学は「体質や環境も含めた調整」という、もっと広い視点でのアプローチなのです。
風邪を引いたときの違い
例えば、あなたが風邪をひいて病院に行くとします。
西洋医学なら、熱や咳、鼻水などの症状に対してそれぞれ薬を出してくれます。診断がつけば安心ですし、症状もすぐに楽になるでしょう。
東洋医学では、その風邪の原因を「冷え」「体の弱り」「ストレス」「胃腸の弱さ」など、体質や生活習慣から読み解こうとします。同じ風邪でも、体力がある人と疲れている人では違うアプローチをとるのが特徴です。
「え?同じ症状でも違う治療法?」と驚かれるかもしれませんが、それが東洋医学の面白さでもあります。
どちらが正しいの?
ここまで読むと、「じゃあ、どっちが正しいの?」と感じるかもしれません。
実は、その答えは「どちらも正しい」です。急な高熱や骨折、感染症などには西洋医学が圧倒的に強いですし、「なんとなくの不調」や「体質改善」には東洋医学のほうが向いていることが多いのです。
どちらかを否定するのではなく、違いを知って「使い分ける」ことが大切なんです。
次回は、東洋医学が得意なことを、もう少し詳しく見ていきましょう。
「体全体を見て整える」とはどういうことか、一緒に深掘りしていきますね!
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